ひたすら愛でたい

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めちゃくちゃどうでもいい双眼鏡の話

 

こんにちは!オタクです!

今回は私が使い始めた双眼鏡について!話してみようかなって!思います!!

 

きっかけは8・8祭りに当選したことでした。

当選画面を見て呆然とし、それと同時にあることに気付いてしまったんです…

ハッ!!ドーム!約55000人収容できる東京ドームでまさか私レベルの人間が「肉眼でバッチリ見えちゃう〜✌️😆」みたいな席に入れるなんてわけがない!!!!!(実際もちろんアリーナではなかった)

 

双眼鏡が必要だ!!!!!

 

その時私は思い出しました、5月にご縁があり入ったキスマイさんのコンサート、あの日の見学はHiHi Jetsでした(おそらく相撲七番対決回に着ていたトップスだった)

見学席に座るHiHi Jets……

私の低倍率双眼鏡では全然見えなかったんです!!!!!!(絶望)

いるのに見えない!!このもどかしさったらないですよね!?!しかも今回は見学席じゃなく歌って踊ってローラーで東京ドームを駆け回るHiHi Jetsさんを観に行くのに!!この小学生の時になんかよくわかんないけど買ってもらった双眼鏡で挑む???

 

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ヤバいです。課金します。

ということで双眼鏡を選ぶことに。

とはいえ、わからん!!どれがいいの!?どんなのがベストなの!?

 

・倍率

まずここで迷いました。まず何倍がある?8倍、10倍…ええ〜、わからん…と思いとりあえず検索。コンサート用双眼鏡の選び方のサイトを発見しました。優しい!!!

https://www.biccamera.com/bc/c/camera/binoculars/index.jsp

5大ドーム、武道館、横アリ、たまアリなどの主要会場のエリア別倍率選びの目安が載っています。

なるほどなるほど…これは…多分10倍かな??東京ドームもほぼほぼ10倍エリアだし…めっちゃ適当に決めました。すみません!

 

https://www.kenko-tokina.co.jp/special/product_type/bino/bino-htc-concert.html

http://shop.kitamura.jp/special/sale-fair/camera/operaglass/

(他にもありましたので参考に!私の文を読むよりもこちらの方がためになります)(そりゃそうだ)

 

正直倍率のことだけ頭に入れて家電量販店に行きました!あとは暗い場所で使用するのに適したレンズのコートがある!というのだけ見て…屋外用を選ばないようにすればオッケー?多分?みたいな…いや適当だな!?

 

そして家電量販店に到着。いや、多い!!種類が多いな〜!!

とりあえずコンサート用と書かれた双眼鏡を手に取ってみたり、あとお高くて手は出せませんでしたが防振のものも試しに見てみました…あれはすごい。すごい。(語彙力)

あれがあったらめちゃくちゃ快適だろうな〜〜と思いつつ…迷いすぎて色々試し続けてたらめちゃくちゃ頭が痛くなったのでみなさんも気をつけてください(きっとみんなは調節できるよ)

 

結局私は

RICOH PENTAX AD 10×25 WP

を購入しましたー!!(初めての高い買い物)

https://ricohimagingstore.com/pentax-ad-10x25wp-s0062882.html

倍率は10倍で重さは300gです!たたんでケースに入れた状態だとタテ4cm ヨコ8cm 高さ13cmくらい。ストラップ付きで首にかけられるようになっています。

この双眼鏡を購入して思ったことを書きます!

 

・ロングアイレリーフが便利!

まずロングアイレリーフって何?って感じだと思うんですが、接眼レンズ側についている接眼レンズとの距離を調節できるものなんですね!(多分伝わらん)

これがめっちゃ便利!メガネの方向けでもあるんですが店頭に書いてあった「まつげが邪魔にならない!」を見たのがこれを買った決め手でもあります!(めっちゃつられてるな)(でもつられてよかった)

マ〜ジでまつげが気にならない!!接眼レンズとの距離がないとこの日のために頑張って上げて!伸ばした!まつげがめちゃくちゃレンズにぶつかる!!と思ったことはありませんか?!これが気にならなくなるんです!!感動!!

 

・意外と重い!

300g、大して気にならないかな〜と思ったんですが、高倍率になると気になる手振れをどうにか食い止めようと持ち続けていると意外に重さが腕にくる!(笑)

右手で持って左手で右肘を支えながら見たりしてたんですが側から見たらめちゃくちゃお高く止まった女みたいになってたんだろうなと後から面白くなってしまいました(?)

手振れを気にしなくていい防振を取ったら更に重いんだろうな〜…三脚が欲しいです。切実に。

ドーム公演は出てくる時と出てこない時があったので休み休み使用することができましたが、単独公演となると……おそらく自分の腕力も足りていないので修行に励もうと決意しました。(?)

 

・ストラップも便利!

ペンライト、うちわなどを持つだけで手が埋まってしまうため、双眼鏡を使わない時に首から下げられるのはめちゃくちゃ便利でした。結構これも大事かもしれない。

 

思い出して挙げられる点が薄すぎて申し訳ないです…でもやっぱり前よりも全然良い物を使うことで自分の好きなアイドルがくっきり見える喜びとか、今までの歯がゆさが全くないストレスフリーな状態に感動したのを突然伝えたくなりまして!!

 

東京ドームの2階スタンド後ろから5列目でも!1番近くの花道で踊っているJrが誰かちゃんとわかります!!自分の記憶力と戦えば反対側の花道にいるJrも判別できる これはふつうに嬉しかった

 

あとは先日の自分の反省点ですが観覧でNHKホールに行った際、開場してホールに入ってから開演までの時間が短かったせいか双眼鏡のレンズが曇りに曇りまくってピントも合わせづらく視界が不明瞭になってしまうという痛恨のミスを犯してしまったので冬場は会場の中と外の寒暖差にも気をつけて使おうと思いました(笑)(笑)

 

東京ドーム1階スタンド中列(?)(多分)、2階スタンド後方、NHKホール3階席後方でこの双眼鏡を使ってみましたが(席が極端!)もちろん近い席に比べたら…という感じですが双眼鏡の性能はばっちりだと思います!

10倍じゃ見えにくいな〜視野が狭すぎるな〜という印象はまだ感じていないので、もし別の位置で感じることがあれば追記したいと思います。

 

それでは!楽しいオタクライフを!!

 

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季節を越えられない貴方のお話

 

君と初めて出会ったのは、桜が花開き始めた春のことだった。

目を輝かせて咲いている桜を見上げる君になぜだか惹かれて。

桜なんて毎年同じように咲くから珍しくもなんともないのに、あんなに嬉しそうなのはなんでなんだろう。

そう思った俺は気づいたら君に声をかけていた。

 

新しい季節が来るたびに、君に恋するとも知らずに。

 

『桜、好きなんですか?』

そう声をかけると君はひどく驚いた顔をした。突然話しかけられるの、嫌だったかな。

『すみません、突然話しかけられて迷惑でしたよね』

「いえ、違うんです!この花、桜って言うんですね!すごく綺麗…この季節に咲くんですか?」

…え?この子は桜を知らないんだろうか。思わずきょとんとしてしまった俺に、君は申し訳なさそうに口を開いた。

「…私、原因はよくわからないんですけど、季節が変わるとその季節のこととか、関わった人の記憶がなくなっちゃうんです。だから多分、去年も見たとは思うんですけど…どうしても思い出せなくて。ごめんなさい、変ですよね?(笑)」

君の境遇はあまりにも不思議で、俺の頭じゃ全く想像もできない話だった。

そこで話を終えればよかったかもしれない。だけど君の桜を見つめる表情は、他にどんな顔を見せてくれるのかなって気になって仕方なくて。

『じゃあ、友達になりませんか?…次の季節まで。』

おかしいな、普段だったら見ず知らずの人にこんなこと言える性格じゃないのに。

君と出会って俺は、自分の知らない自分にも出会えた気がする。

 

君のことをたくさん知った。

季節限定のお菓子には目がなくて、カフェでスイーツとかドリンクを選ぶときは絶対に季節の物を選ぶこととか。

君は「次の季節には何を食べて飲んだのかも忘れちゃうんだけどね(笑)」って笑ってたけど、忘れるとわかっていても新しいことを知ろうとする君を純粋にすごいと思った。

あと、その季節にしか見られない景色を調べて出かけて、写真に収めること。

思い出すことはできないけど、その季節を過ごした記録があるのが嬉しいらしい。

見るもの全部が初めてだからすごく感動するんだけど、周りの人に大げさに見られないようにちょっと抑えるようにしてることとか(笑)

君は俺にたくさんのことを教えてくれた。だから俺も、君ともっと仲良くなりたくて、俺のこともたくさん知ってもらえたと思う。

君と歩いた桜並木は桜が散り始めて葉桜になってもずっと輝いていたし、道端に咲いた小さな花でさえも俺たちの春を彩ってくれた。

 

でも、思っていたより春は短かった。

 

もうすぐ夏が来るのかな、そう思い始めてすぐのことだった。

いつものように挨拶をした俺を不思議そうに見る君。

まさか、もう春は終わってしまったのか。

次の季節まで。俺はそう言って君と友達になったけど、また次の季節も友達になりたいと思う自分がいて。

『すみません、突然挨拶されてびっくりしましたよね』

「ごめんなさい、私、季節が変わるとその季節のことと、関わった人の記憶がなくなっちゃうんです…もしかしたらお話ししたことがあるかもしれないんですけど、覚えてなくて」

その話、俺は春も聞いたよって言いたかったけど、君はきっと俺を忘れた自分を責めてしまうだろうから言わなかった。

『いいんです、じゃあ友達になりませんか?…この季節も。』

全部知らないふりをして、君とまた友達を始めることを選んだんだ。

 

君と過ごした夏も楽しかった。

蝉の鳴き声のうるささに君は驚いていたけど、7日間しか地上で生きられないことを知って「じゃあもっと一生懸命鳴いてもらわないとね!それなら許す!」って笑ってた。

俺おすすめの屋台のりんご飴を食べたあとに見た打ち上げ花火に照らされた君の横顔はあの日と同じで。

次の季節も見られますように、って気づかないうちに願った。

 

秋になると俺たちは3回目のはじめましてをした。まあ君にとっては常に1回目なんだけど(笑)

秋といえば食欲の秋なんだよって教え込んで(笑)俺たちはぶどう狩りに出かけた。

俺もぶどう狩り行くのは初めてだったから君も楽しめるかなって不安だったけど杞憂だった。

「このマスカット!すごく美味しい!!採れたてってこんなに違うんだね!」

『あれ、マスカット食べたことあったの?』

「食欲の秋だから…家で予習しちゃった(笑)」

『うわあ、俺は一緒に食べに来るの楽しみに我慢してたのになあ、先に食べちゃったんだ』

「ごめんって!でもこれで新鮮なのが1番だってわかったから!許して??」

『最初から怒ってないよ(笑)やっぱり秋は食欲の秋だからね』

「だね!次の秋は紅葉狩りがいいな〜」

驚きでいっぱいだった。君は「今のことだけ考えて大切に過ごすの!次のことを話しても結局忘れちゃうしね(笑)」って春も夏も言ってたのに。そんな君が俺との次の秋のことを考えてくれている。ただただ嬉しかったけど、君は自分の変化に気づいてないみたいだから俺も知らないふり。

紅葉狩りって食べるイベントじゃないけどね(笑)』

「え!?食べないの!?」

『紅葉を見に行くことだよ(笑)まあ予習しちゃうくらい食欲旺盛だから紅葉も食べられそうだけど(笑)』

「ちょっと!今馬鹿にしたでしょ!!(笑)」

君が笑ってくれたら、それでいいんだ。

 

冬にはたくさんイルミネーションを見に行った。

去年までの俺だったらただの電飾の集合体だとか文句しか言ってなかったのに(笑)

君と一緒に見るだけで、どのイルミネーションも素敵だなって思えてしまうんだから俺も重症だ。

新しい季節が始まれば俺と君はまたはじめましてからのスタートだけど、季節を重ねていくたびに俺たちの距離が縮まっていく速さは加速している気がして。

君は俺のことを忘れてしまうけど、感覚で俺と仲良くなる方法を覚えているんじゃないかって勝手に思ってる(笑)

そろそろ伝わってくれないかな、俺がこんなに懲りずに君と何回も友達になる理由。

 

君が好きだからに決まってるのに。

 

でも俺は言えない。

君はきっと悲しむから。

私みたいな新しい季節になったら彼氏のことも忘れちゃうような彼女じゃ、悲しませるだけだよって言うだろうから。

知ってるよ。1番悲しいのは君だってこと。

俺の記憶には残ってるんだ。

いくら君に忘れられたとしても、春も夏も秋も冬も、君と過ごした思い出が。

でも君には1つも残らない。

どんなに楽しくても、悲しい思い出だったとしても。

俺の幸せなんて考えなくていいよ。俺は一緒にこの季節を過ごせるだけでいいんだ。

君の隣に居られれば、なんだっていいんだ。

 

どの季節の君にも言わなかったことがある。

俺、実はそんなにどの季節も好きじゃなかったんだよね(笑)

春は花粉症に悩まされるし、

夏は何をしても暑くて嫌になるし、

秋は学校行事だなんだって忙しいし、

冬は寒くて起きるのが辛いから、季節が変わることが好きなんて思ったことがなかった。

1年中過ごしやすい気温に管理できる技術とか発明されないのかなって思ってたしね(笑)

だけど君と出会えたから。

どの季節も美しくて、思い出にしたい景色がたくさんあるってことを知った。

全部の季節を、君と同じくらい好きになったんだ。

君のおかげで好きになれた季節を、君にもたくさん知ってほしい。

君にも大好きになってほしい。俺が君を想ってるのと同じくらい。

きっと君は何もしなくてもその季節を大好きになるだろう。だけど、俺にその手伝い、させてくれないかな。

ついでに俺のことも好きになってくれなんて、わがままみたいなこと言うのも我慢するからさ。

 

また次の季節も、俺たちは "はじめまして" で始まっていく。

いっそのこと、四季なんてなければいいのに。そうすれば、俺のことを忘れないでいてくれるのに。

そしたら君にはどの季節が1番似合うだろうか。

桜の花びらの絨毯を駆け足で通った春だろうか。

ひまわり畑でひまわりと同じように太陽に顔を向けた夏だろうか。

1番綺麗な紅に染まった紅葉を探した秋だろうか。

同じブランケットにくるまりながら夜の雪景色を眺めた冬だろうか。

君には全部似合ってしまうんだ。だからどの季節が1番なんて選べなくて。

去年と同じことだって、君には全部初めてのことだから。

新鮮に驚いて喜ぶ君をまた見れるなら、このままでもいいのかなって思ってしまう自分もいる。

でもやっぱり、去年や一昨年の話も、来年の話もできたらもっと嬉しいんだよな。

せーのって過去に振り向いて、あの時から俺、ずっと好きだったんだよって言えたらいいのに。

なんて思っちゃう俺は、世界一欲張りな男なんだろう。

 

また季節が過ぎていって、君との思い出が俺の脳にだけ刻まれていく。

「この季節が終わったら、また忘れちゃうんだね」って切なそうに呟く言葉も表情も全部全部、君はその季節に置いていってしまうんだ。

忘れないでよ。俺との思い出。

君にとっての俺がもっと大切な存在になれば君は忘れないでいてくれるのかな。

どうすれば俺の存在は君の中で大きくなるんだろうか。

わからない。わからないけど、また俺たちは新しい季節を過ごす。

一緒に同じ季節を過ごすことしか、俺にはできないんだ。

 

君と出会って、何回目の春だろうか。

俺たちはまた初めて出会う。あの日と同じ、花開き始めた桜の木の下で。

目を輝かせて桜の花を見つめる君の横顔は何回見ても綺麗で。

俺は思わず声をかける。

『桜、好きなんですか?』

そしたら君は笑って言ったんだ。

 

「はい。大好きな人が初めて教えてくれた花だから。大好きなんです、桜も、作間くんも。」